- ホーム
- ファインワイン






ファインワインご購入に関するご注意
- 掲載の商品につきましては、在庫希少につき、お早めにお求めくださいませ。
- ご予約/お取り置きなどは承っておりません。
- ご決済を確定戴いての売約・商品確保とさせて戴きます。
- お届けしたワインの状態についてのお問い合わせ/ご相談は、現品のワインを捨てず保管の上、お問い合わせからご連絡くださいませ。弊社よりご連絡をさせて戴きます。
-
イヴォン・クレルジェ ヴォルネイ
ヴォルネイの柔らかさとフィネスを体現する赤
一時的に品切れ
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ヴォルネイ村の個性を余すところなく表現した、ジューシィでまろやかな果実味が魅力の1本。ラズベリーやチェリーの甘い香りに白胡椒のスパイシーさが重なり、口当たりは柔らかで甘やか。しっかりとした厚みと下支えするタンニンが全体を優美にまとめ、リッチで綺麗な余韻へと続く。飲み始めから果実味豊かで、短時間で美しくまとまる親しみやすいスタイルが印象的。
13,090円(税込)
-
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ サン・ジュリアン 2007年【蔵出】
完売しました
フランス / ボルドー / 赤ワイン
メドック格付け第2級の筆頭であり、サン・ジュリアンの地で不動の頂点に君臨するシャトー・レオヴィル・ラス・カーズ。その象徴たる「大いなる囲い(ラ・グラン・クロ)」の石門に刻まれた威厳そのままに、彼らが手掛けるワインはボルドーで最も堅牢で、解きほぐすのに最も時間を要すると言っても過言ではありません。
2007年は、近年の猛暑が続く年とは対照的に、穏やかな気候がもたらしたクラシックなヴィンテージです。一般には軽やかと評される年ですが、ラス・カーズにおいては、その「涼やかさ」がこの上ない恩恵となりました。本来なら数十年待たねば触れられない強固な構造が、このヴィンテージ特有のしなやかな酸と出会うことで、今まさに驚くほど優美に紐解かれています。カシスやプラムの黒系果実を軸に、杉の木やこのシャトーの真髄であるグラファイトの香りが、時間とともに官能的に立ち上がることでしょう。角の取れたタンニンが、熟成の入り口に立ったことを静かに教えてくれるはずです。
温度は17-18℃。大ぶりのボルドー型グラスで、その開花をゆっくりとお愉しみください。料理は、ラムのローストなど滋味深い赤身肉が、ワインの知的な構造に寄り添います。
偉大なヴィンテージが未だ硬く閉ざされている中で、2007年はラス・カーズの品格を最高の状態で享受できる稀有な選択肢です。さらにシャトー蔵出しという、移動の負荷を一切受けていない純粋なコンディションが、その価値を確固たるものにしています。画一的なヴィンテージ評価を超えた、真の納得感がここにはあります。62,480円(税込)
-
キスラー シャルドネ ハイド・ヴィンヤード 2020年
完売しました
アメリカ / カリフォルニア / 白ワイン
カリフォルニア・シャルドネの歴史を語る上で、キスラー・ヴィンヤーズの名を外すことはできません。ソノマの冷涼な風が吹き抜ける丘陵地で、彼らが一貫して追求してきたのは、単なる力強さではなく、土壌の個性を透き通るように写し取ることでした。中でもナパ・カーネロスに位置する「ハイド・ヴィンヤード」は、ナパの豊かな日照とサン・パブロ湾からの冷気がせめぎ合う、まさに奇跡的な均衡を保つ聖地として知られています。
2020年は、自然の厳しさが凝縮感をもたらした年となりました。一見すると肉厚なヴィンテージに思われがちですが、近年のキスラーが標榜するエレガンスと組み合わさることで、驚くほど精緻な構造が生まれています。グラスを傾ければ、レモンやオレンジの花の清廉な香りに、ハイド特有の火打石のような硬質なミネラルが重なり、やがて香ばしいナッツの風味が静かに立ち上ることでしょう。口に含めば、レーザーのように鋭く伸びる酸が、密度の高い果実味を鮮やかに引き締めているはずです。
温度は12-14℃、ふくよかなブルゴーニュ型のグラスで、その重層的な変化をゆっくりとお楽しみください。料理であれば、オマール海老のテルミドールや、トリュフを添えた鶏のローストが、ワインの持つ塩味を伴うミネラル感と共鳴するはずです。
一般的に2020年は困難なヴィンテージとされますが、この一本を前にすれば、その画一的な評価に疑問を抱かずにはいられません。むしろ、この年にしか宿り得なかった「静かなる力強さ」こそが、今のキスラーが目指すエレガンスの正体ではないでしょうか。今、この希少なキュヴェを選ぶことは、テロワールの真実を知る上でも、極めて知的な選択と言えるはずです。38,940円(税込)
-
オーパス・ワン 2005年
完売しました
アメリカ / カリフォルニア / 赤ワイン
ナパ・ヴァレーのオークヴィルに降り立つと、整然と広がるブドウ畑の先に、ボルドーの精神を宿した近代的なワイナリーが静かに佇んでいます。1979年、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵とロバート・モンダヴィ氏、二人の巨匠の邂逅から始まったオーパス・ワン。彼らが描いたのは、カリフォルニアの陽光を浴びながらも、ヨーロッパの伝統が持つ繊細な骨格を失わない、究極の「調和」でした。
2005年というヴィンテージは、まさにその哲学が色濃く反映された年です。天候に恵まれつつも、収穫期の穏やかな気温がブドウに理想的な酸を授けました。近年のカリフォルニアに見られるような、力強さのみを強調するスタイルとは一線を画す、思慮深いバランスが備わったのです。
グラスに注げば、カシスやブラックベリーの凝縮した香りに、時を経て現れた腐葉土や鉛筆の芯、そして微かなスパイスが幾層にも重なり合って立ち上がるはずです。口当たりはベルベットのように滑らかで、継ぎ目のない緻密なタンニンが、長い余韻へと優雅に導いてくれることでしょう。
温度は17-18℃。グラスは大型のボルドー型で、ゆっくりと開かせてください。合わせるならば、きめ細かな繊維を持つ牛ヒレ肉のローストや、トリュフを添えた一皿が良いでしょう。
巷では派手な高評価のヴィンテージが注目されがちですが、この2005年が持つ、静謐で気品ある佇まいこそが、オーパス・ワンの真髄を語っているように思えてなりません。20年の歳月を経て、今まさに円熟の極みに達したこの一本を、ぜひ大切な時間の中に置いてみてください。109,670円(税込)
-
ジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミュジニー 2007年

フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
コート・ド・ニュイのなかでも、ひときわ優美な輝きを放つシャンボール・ミュジニーの村。その地で世界の愛好家を魅了し続けるトップドメーヌ、ジョルジュ・ルーミエのワインは、常にテロワールの純粋さを私たちに教えてくれます。この村名のワインは、プルミエ・クリュまでを贅沢にアッサンブラージュしているだけあり、実際のクオリティは格付の1つ(いや時には2つくらい)上をいくほどだ、と評するテイスターも少なくありません。
2007年は、一般的には涼しく軽やかな年と評されることが多いヴィンテージかもしれません。しかし、卓越した選果と収穫期の見極めを行うルーミエの手にかかると、その評価は心地よく裏切られることになります。長い歳月を経たこのボトルは、若々しい果実の奥から乾燥した薔薇や落ち葉、そしてシャンボールらしい緻密なチョーク質のミネラルが静かに調和し、今まさに大いなる飲み頃を迎えているはずです。口当たりはシルキーで非常に滑らか。派手な凝縮感に頼らない、凛とした酸と繊細なテクスチャーが心地よい余韻へと導いてくれることでしょう。
温度は15-17℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型が、このワインの秘めた美しさをゆっくりと引き出してくれます。お料理には、優しくローストして水分を閉じ込めた鴨の胸肉に、ほんの少し甘酸っぱいベリーのソースを添えたものが、液体の持つ繊細な酸と素晴らしい同調を見せるはずです。
パワフルなグレートヴィンテージ以上に、こうした難しいとされる年にこそ、造り手の知性と真のフィネスが鮮明に現れるものです。画一的なヴィンテージ評価を超えた先にある、ルーミエの本当の凄みを今、確かめてみてはいかがでしょうか。122,210円(税込)
-
ジャック・フレデリック・ミュニエ ボンヌ・マール 2008年

フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
シャンボール・ミュジニーの村に静かに佇むドメーヌ、ジャック・フレデリック・ミュニエ。元エンジニアという経歴を持つジャック氏が描くワインは、緻密な計算に基づいたかのような透明感と、テロワールをそのまま写し取った純真な美しさに満ちています。今やジョルジュ・ルーミエと並び、シャンボールの、ひいてはブルゴーニュ全体の頂点に君臨する造り手として、世界中の熱狂的な愛好家がそのリリースを渇望する至高の存在です。彼の手掛ける特級畑ボンヌ・マールは、この地特有の強固な骨格を持ちながらも、ミュニエの手にかかることで驚くほどしなやかで、貴婦人のような気品を纏った姿へと昇華されています。
2008年というヴィンテージは、ブルゴーニュにとって忍耐の年でした。冷涼な夏を経て、収穫直前の北風が奇跡的な凝縮をもたらしたこの年は、当初その高い酸ゆえに厳格な評価を下されることもありました。しかし、ミュニエの哲学とこの気候が見事に共鳴した結果、ワインにはクリスタルのような輝きが宿っています。グラスに注げば、野生のベリーや牡丹の香りが静かに立ち上がり、時間とともに湿った石や腐葉土のニュアンスが深みを添えることでしょう。緻密なミネラルが骨格を成し、シルキーなタンニンが喉を潤す瞬間、このワインの本質が「力」ではなく「調和」にあることを確信するはずです。
温度は16-17℃。グラスは膨らみのある大きめのブルゴーニュ型をお選びください。お料理には、モリーユ茸を添えた鴨のローストなど、大地の滋味を感じさせる一皿がこのワインの品格をより一層引き立ててくれます。
一般的に「当たり年」と呼ばれる2009年や2010年の華やかさに隠れがちですが、この2008年には、それらにはない「端正な美しさ」が宿っています。単なるヴィンテージの数字以上に、生産者の哲学がその年の個性をどう輝かせたか。そんな本質的な価値を知る方にこそ、この静かな感動を湛えた1本を手にしていただきたいのです。今、このボトルを開けることは、ブルゴーニュの真髄に触れる贅沢な経験となるに違いありません。311,135円(税込)
-
ボノー・デュ・マルトレイ コルトン・シャルルマーニュ 2012年
完売しました
フランス / ブルゴーニュ / 白ワイン
かつてカール大帝が愛したと伝えられる伝説の丘、コルトン。その西側に広がる「ル・シャルルマーニュ」の最良の区画を1200年もの長きにわたり守り続けてきたのが、ボノー・デュ・マルトレイです。このドメーヌが持つテロワールの凄みは、近年、あのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)が自社白ワインの新たな歴史を刻む地として、彼らの畑の一部を借り受けたという事実が何よりも雄弁に物語っているでしょう。
2012年は、ブルゴーニュの造り手にとって試練の年でした。春先の雹害により収穫量は激減しましたが、生き残った僅かなブドウには驚くほどのエネルギーが凝縮されました。一般にこのドメーヌのワインは、鋼のような酸とミネラルが解けるまでに長い年月を要しますが、2012年に限っては、その肉厚で外交的な果実味が熟成の入り口ですでに素晴らしい抱擁感を見せ始めています。グラスに注げば、砕いた石灰の清冽な香りの奥から、レモンのコンフィや微かな蜜のニュアンスが静かに立ち上がることでしょう。
温度は12-14℃。大ぶりのブルゴーニュ型グラスでゆっくりと空気を含ませれば、特級ならではの垂直的な骨格と、ヴィンテージ由来の柔和な質感が織りなす見事な調和を感じ取れるはずです。オマール海老のソース・ナンチュアのような、濃厚なクリームソースを用いた一皿との相性は、まさに至福と言えるでしょう。
所有権の移転やDRCへの貸与を経て、彼らのワインは今や世界中のコレクターが血眼で探す希少品となりました。今後、価格がさらなる高みへ昇っていくことは想像に難くありません。画一的なヴィンテージ評価を超え、テロワールの真価が結実したこの2012年を、今この価格で手に取る。それは、賢明なワイン選びの醍醐味そのものと言えるのではないでしょうか。93,940円(税込)
-
キスラー シャルドネ・キスラー・ヴィンヤード 2015年
完売しました
アメリカ / カリフォルニア / 白ワイン
カリフォルニアにおけるシャルドネの地位を世界の頂点へと押し上げ、ソノマ・マウンテンの険しくも美しいテロワールを世に知らしめたパイオニア、キスラー・ヴィンヤーズ。ワイナリーの名を冠したこのフラッグシップは、ブルゴーニュの伝統的な手法を宿しながらも、土地のミネラルを極限まで引き出す彼らの美学が凝縮された傑作です。
一般的に2015年は、乾燥と暖かさがもたらした低収量の「果実凝縮型」グレートヴィンテージとして知られています。しかし、多くのワイナリーが肉厚で濃厚なスタイルに傾く中で、キスラーの自社畑が持つ夜間の冷え込みと強い霧は、液体に驚くほど高貴な「涼やかさとフィネス」をもたらしました。
グラスから立ち上る白桃や軽くローストしたナッツの芳醇な香りの奥には、火山性土壌由来の濡れた石のような硬質で清涼なミネラルがしっかりと息づいていることでしょう。10年以上の歳月を経て、若き日の緊張感が解け、クリーミーな質感と冷涼な酸が見事な立体感を描き出しているはずです。この至高の一本には、焦がしバターのコクを纏わせたオマール海老のソテーに、ほんの少しレモンを添えたペアリングを。温度は11?13℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型がそのポテンシャルを美しく広げます。
ただ濃厚でリッチな優良年なら、他にも選択肢はあるかもしれません。ですが、温和な年だからこそ際立つ、この「貴重な涼やかさとフィネスの均衡」にこそ、キスラーがカルトたる真の理由があります。画一的なヴィンテージ評価を超えた、この奇跡的な相性を味わうことこそが、今このボトルを選ぶ本当の歓びだと思うのです。40,480円(税込)
-
ジャック・フレデリック・ミュニエ シャンボール・ミュジニー 2017年

フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
シャンボール・ミュジニーの村を歩けば、石灰岩が露出した白い土壌がいかにしてあの絹のような質感を生むのか、その片鱗を肌で感じることができます。この地の個性を語る上で、ジャック・フレデリック・ミュニュエの名を外すことはできません。ジョルジュ・ルーミエやヴォギュエと並び、シャンボールの頂点に君臨するこのドメーヌは、まさに優美さの極致を体現する最高峰の造り手です。
2017年は、近年の猛暑が続くブルゴーニュにおいて、瑞々しい酸と赤系果実が主役を演じる「クラシックな美徳」が見事に開花した年と言えるでしょう。このヴィンテージが持つ透明感あふれる果実味は、抽出を極限まで抑えるミュニュエの哲学と、これ以上ないほど幸福な共鳴を見せています。決して重々しくならず、それでいて果実のピュアなエキスが細胞の一つひとつに浸透していくような、極めて純度の高い気品こそがこのワインの真骨頂です。
グラスからは、摘みたての野いちごや繊細な赤バラの芳香が静かに立ち上がり、時間とともに紅茶のような上品なニュアンスが重なることでしょう。羽毛のように柔らかな口当たりでありながら、舌の上を滑る絹糸のような緻密さが感じられ、最後には液体が消えてなくなるような、儚くも長い余韻に包まれるはずです。
温度は14-15℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型をお選びください。鴨胸肉のローストにベリーを添えた一皿があれば、ワインの持つ酸と見事に調和するでしょう。
「引き算の美学」を貫くミュニュエが、2017年という素直なヴィンテージを得て描き出した、シャンボールの真髄。近年の力強いヴィンテージでは隠れがちな、ブルゴーニュ本来の涼やかな品格、そしてミュニュエらしさを最も純粋な形で体感できるこの一本に、深い納得感を覚えるはずです。109,670円(税込)
-
コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ / ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2017年

フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
シャンボール・ミュジニーの村を見下ろす急峻な斜面。そこに鎮座する「ミュジニー」の畑において、約7割という圧倒的な面積を擁するコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエは、まさにこの地の精神を体現するドメーヌです。15世紀から続くその歴史は、ブルゴーニュの正統そのものであり、手にする者に至高の安らぎを与えてきました。
2017年は、近年の温暖なヴィンテージとは一線を画す、クラシックで冷涼な美しさを湛えた年です。ヴォギュエが守り続ける「ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ」の厳格な骨格が、この年の透明感溢れる酸と出会うことで、驚くほどしなやかで清らかな表情を見せています。野いちごやスミレの繊細な香りに、高貴な香木のニュアンスが重なり、グラスの中で静かに、しかし確実にその深淵を現していくことでしょう。
口に含めば、シルクのように緻密なタンニンが層を成し、テロワール由来の硬質なミネラルが全体を凛と引き締めているはずです。この冷涼なエネルギーこそが、過熟ではない、葡萄本来のピュアな生命力を引き出しています。温度は16-17℃。グラスは膨らみのある大きめのブルゴーニュ型が、その多層的なアロマを余すことなく捉えてくれます。ペアリングには、ブレス産鶏のローストなど、素材の淡い旨味を活かした料理がこのワインの気品をより一層引き立てるでしょう。
世評では力強いヴィンテージが注目されがちですが、ヴォギュエの本質である「フィネス」を享受するならば、この2017年こそが最適解と言えるかもしれません。画一的な評価軸では測れない、静謐で透明な輝き。今、この瞬間にしか味わえない「冷涼な美」を選ぶことは、愛好家にとって極めて贅沢な選択となるはずです。188,210円(税込)
-
ジャック・フレデリック・ミュニエ シャンボール・ミュジニー 2018年

フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
コート・ド・ニュイのなかでも、シャンボール・ミュジニーはことさら特別な存在です。なかでもジャック・フレデリック・ミュニエは、この地の「エレガンス」という言葉を定義づけてきた名門と言えるでしょう。かつて航空機のエンジニアであったフレデリック氏が描くワインは、緻密な設計図に基づいたかのような、淀みのない透明感に満ち溢れています。
2018年は、ブルゴーニュにとって太陽の恩恵を強く受けた豊穣なヴィンテージでした。一般的には肉厚で凝縮感の強い年とされますが、ミュニエの手にかかれば、その豊かさは官能的な柔らかさへと姿を変えます。グラスに注げば、摘みたての野イチゴやスミレの香りが優雅に立ち上がり、次第に奥行きのあるスパイスのニュアンスが重なることでしょう。口当たりはシルクのように滑らかで、緻密なミネラルが果実の甘みを上品に支えているはずです。
温度は16-17℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型が適しています。料理は、鴨のローストにベリーを添えたものや、モリーユ茸のクリーム煮などが、このワインの持つ気品をより一層引き立ててくれるでしょう。
とかくパワフルな年と評される2018年ですが、画一的なヴィンテージ評価でこの一本を測ることはできません。ミュニエが守り抜いたフレッシュな酸と繊細な抽出が、温暖な年のエネルギーを「高貴な静けさ」へと昇華させています。今、このワインを選ぶということは、単なる村名格を味わうのではなく、シャンボールの真髄に触れるという特別な体験になるはずです。106,480円(税込)
-
メオ・カミュゼ(メゾン) モレ・サン・ドニ 2018年
完売しました
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
名門ヴォーヌ・ロマネの頂点に君臨し、神様アンリ・ジャイエの薫陶を色濃く受け継ぐ最高峰の造り手、メオ・カミュゼ。こちらは当主ジャン・ニコラ・メオ氏が自ら厳選した栽培家と結びつき、ドメーヌと全く同じ哲学と醸造チームによって生み出す、極めて贅沢なメゾン(ネゴシアン)部門のワインです。
ブルゴーニュが異例の猛暑と乾燥に見舞われ、絢爛豪華と評される大作柄となった2018年。この温暖な年がもたらした肉厚な果実のボリューム感は、メオ・カミュゼの得意とするリッチな新樽の表現と見事な相性を見せました。ジュヴレとシャンボールに挟まれ、ともすれば素朴で頑固な大地の個性に傾きがちなモレ・サン・ドニのテロワールに、メオ特有の妖艶な気品が注ぎ込まれることで、他にはない極めて洗練された美徳が生まれています。
ダークチェリーなどの目の詰まった赤黒系果実に、香ばしいトーストやモレらしい湿った土のニュアンスが重なる香りを感じられることでしょう。口に含めば、2018年らしいリッチな果実味ときめ細かく滑らかなタンニンが広がり、心地よい酸がその豊かなボディを綺麗に支えているはずです。温度は15-17℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型。お料理には、ほんの少しクローブを効かせたソースを添えた、鴨の胸肉のローストなどが素晴らしい同調を見せます。
ドメーヌものの価格高騰を俯瞰したとき、このメゾンボトルはメオ・カミュゼの天才的な手腕をリアルに体感できる極めて賢明な選択肢となります。ヴィンテージの恩恵により、気難しさがなく今まさに最高の開き具合を迎えているこの名作の価値を、ぜひグラスの中で紐解いてみてください。24,827円(税込)
-
ミシェル・ニーロン / シャサーニュ・モンラッシェ・プルミエクリュ・クロ・サン・ジャン 2019年
フランス / ブルゴーニュ / 白ワイン
ドメーヌ・ラモネと並び、シャサーニュ・モンラッシェの頂点に君臨する偉大な造り手、ミシェル・ニーロン。所有畑がわずか7.5ヘクタールと非常に小さく、古樹の低収量にこだわる彼らのワインは、その圧倒的なクオリティゆえに世界中の愛好家が血眼になって探し求めるカルト的な存在です。
ブルゴーニュが太陽の豊かな恩恵を受けた、素晴らしい銘醸年2019年。この温暖なヴィンテージの持つリッチなボリューム感と、ニーロンが貫く早摘みの清々しい酸の思想が見事な調和を見せました。斜面上部の石灰岩土壌から生まれる一級畑「クロ・サン・ジャン」の硬質で塩気を帯びたミネラルが、2019年の充実した果実味に完璧な緊張感を与え、単なる「よく熟した白」とは一線を画す、驚くべき美徳をボトルに封じ込めています。
洋ナシのコンポートや白い花に、上質な生クリームやトーストが心地よく重なる香りを感じられることでしょう。口に含めば、躍動感のある酸ときめ細かなミネラルが広がり、グラン・クリュを想起させる重厚な余韻へと続くはずです。温度は11-13℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型。お料理には、バターのコクとフレッシュな酸味を両立させたブールブランソースを添えた、手長海老のソテーなどがこの上ない相性を示します。
2019年というヴィンテージの豊潤さだけを俯瞰すると、ともすれば重たさを懸念されるかもしれませんが、ニーロンの手にかかればそれは極上の気品へと姿を変えます。生産量の少なさから世界中で争奪戦が続くこの名作が持つ、美しく引き締まった真の価値を、ぜひ今こそグラスの中で確かめてみてください。31,108円(税込)
-
アルド・コンテルノ バローロ コロネッロ 2013年
イタリア / ピエモンテ / 赤ワイン
「バローロのキング」と称され、ピエモンテの頂点に君臨する名門アルド・コンテルノ。ブッシアの地に居を構える彼らは、伝統的な大樽熟成を守りつつも、徹底した収量制限によって圧倒的な純度と洗練されたスタイルを追求し続けています。中でも単一畑「コロネッロ」は、砂質土壌の割合が高く、力強さが前面に出がちなバローロにおいて、群を抜いてシルキーで優美なテクスチャーを生み出す特別な区画として知られています。
2013年は、冷涼で長い生育期間を持ったクラシックなヴィンテージでした。一般的な温暖年のような派手な果実の甘やかさとは異なり、ネッビオーロ本来の美しい酸と引き締まった構造が蓄えられた年です。一見すると堅固に思えるこのヴィンテージの性格ですが、アルド・コンテルノが誇るコロネッロの持つ上品な柔らかさと重なることで、見事な調和が生まれます。冷涼年ならではの清涼感あふれる酸が、彼らの豊かな果実味と大樽由来の奥行きをより立体的に引き立てているのです。
グラスに注ぐと、ドライチェリーやプラムの凝縮した赤果実香に、枯れ葉やドライローズ、そしてコロネッロ特有の繊細な鉱物と土のニュアンスが静かに立ち上ります。口に含めば、10年以上の熟成を経て角が取れた滑らかなタンニンとともに、深みのある旨味が広がっていくことでしょう。凛とした酸が全体をきりと引き締め、長くエレガントな余韻へと続いていくはずです。
温度は16-18℃。グラスは空間が広く香りを捉えやすい大きなバローロ型が適しています。じっくりとローストして旨味を閉じ込めた牛ヒレ肉や鴨胸肉に、フォンドヴォーやプラムを合わせたソースを添えることで、ワインの持つ優美な酸とスパイシーさに見事な同調を見せてくれます。
ヴィンテージのスペックや表面的な力強さだけを追うと、この2013年が持つ真の気品を見過ごしてしまうかもしれません。しかし、名門が手掛けるコロネッロの優美さとクラシックな冷涼年が見事に合致したこのボトルには、熟成を経た今だからこそ味わえる圧巻の構造美とフィネスが存在します。静かに耳を傾ける価値のある、極めて贅沢な1本です。34,254円(税込)
-
アルノー・アント ブルゴーニュ・アリゴテ 2018年(Mg:1500ml)
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ムルソーの地に深く根ざし、今や世界中の愛好家が羨望の眼差しを向けるアルノー・アント。徹底した完璧主義から生まれるそのワインは、緻密なミネラルと張り詰めたような緊張感が美しく同居しています。
一般的に2018年は温暖で果実味が豊か、早熟なヴィンテージと評されますが、彼の手にかかるとその解釈は心地よく裏切られます。過熟を嫌う彼が驚くほど早い収穫を選択したことで、豊かな果実のボリューム感のなかに、ドメーヌのアイデンティティである清涼な酸が見事に保たれました。グラスに注げば、レモンや白い花に混じる、硬質なチョークの香りに圧倒されるはずです。口に含んだ瞬間の凝縮感、そして綺麗に伸びていく余韻は、これがアリゴテ種であることを忘れさせてしまうことでしょう。
温度は10-12℃、グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型をお勧めします。このワインが持つリッチな厚みには、エリンギのマッシュルームソテーや地鶏のローストといった、旨味のある料理が寄り添ってくれるはずです。
日常の品種と見なされがちなアリゴテですが、偉大な造り手とマグナムボトルという器が出会うことで、並の村名ワインを凌駕する偉大な熟成のポテンシャルを秘めるに至りました。画一的なヴィンテージ評価や品種の格付けを超えた先にある、真の「選ぶ価値」を、この1500mlの贅沢なスケール感から感じ取っていただけるはずです。125,400円(税込)
-
アルノー・モルテ ジュヴレ・シャンベルタン マ・キュヴェ2021年
一時的に品切れ
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ジュヴレ・シャンベルタンの伝説ドメーヌ、ドニ・モルテ。その天才現当主であるアルノー・モルテ氏が、自らの名を冠して仕込むカルト級のブランドがこの「アルノー・モルテ」です。名義こそネゴシアンですが、栽培から醸造までドニ・モルテと全く同じスタッフが同じ哲学で行っており、実質的には最高峰の自社畑クオリティと何ら変わりません。彼が「マ・キュヴェ(私のキュヴェ)」と自信を込めて名付けたこの村名ワインは、複数の高樹齢の優良区画から生まれる、クラスを完全に超越した傑作として知られています。
2021年は、春の歴史的な大霜害によりブルゴーニュの造り手にとって21世紀最大の試練となった過酷な年。しかし、アルノー氏のような完璧主義者は徹底した選果を行い、例年の半分以下という極限の低収量から、奇跡的なまでに「清らかなエキス分と高い酸」を抽出することに成功しました。近年失われつつあった「ブルゴーニュ本来のクラシックな美」を完璧に表現したこのヴィンテージは、アルノー氏が追求する「過度な抽出を排したレースのように滑らかなタッチ」にとって、これ以上ない最高の舞台となりました。熟成を経た今、若き日のタイトさは完全に解け、最も美しい最初の飲み頃を迎えています。
グラスに注いだ瞬間から、野生のラズベリーやもぎたてのチェリーの透明感あふれるアロマに、高貴なバラの気品、洗練されたスパイス香がどこまでもクリーンに溢れ出します。温度は15-17℃。やや涼しめの温度から大きめのブルゴーニュ型グラスに注ぎ、ゆっくりと開いていく果実の純度を愉しむのが理想的です。その引き締まったエレガンスは、鴨の胸肉のローストや、地キノコのフリカッセと素晴らしいマリアージュを魅せるはずです。
ドニ・モルテのボトルが世界的な争奪戦により手の届かない天文学的な価格へ高騰する中、ブランドの画一的なイメージを一度俯瞰してみれば、このボトルが持つ破格の価値に深く胸を打たれるはずです。太陽の年が続いた近年において、凛としたピノ・ノワールの真髄をこれほど素晴らしい状態で堪能できる、これ以上ない賢く贅沢な選択肢となることでしょう。24,827円(税込)
-
アルベール・グリヴォ ムルソー プルミエ・クリュ ペリエール2020年
フランス / ブルゴーニュ / 白ワイン
ムルソーの頂点に君臨し、実質的に特級格(グラン・クリュ)を凌駕する価値を持つとされる偉大な一級畑「ペリエール」。その最大の所有者であり、最高峰の造り手として世界中から畏敬の念を集めるアルベール・グリヴォ。彼が手掛けるこのボトルは、一般的なムルソーのイメージである「豊満でバターのよう」という概念を完全に覆す、峻烈なミネラルと圧倒的なフィネスを宿した至高の芸術品です。白ワインの歴史に深く刻まれる世紀のグレートヴィンテージである2020年。類稀なる果実の凝縮度と、近年最も張り詰めた美しい酸を保持したこの偉大な作柄は、数年の瓶熟成を経て、今まさに驚異的な調和を放っているはずです。
グラスからは、燻製したような強烈な火打石のミネラル香に、レモンコンフィや白桃の洗練された果実香、そして端正なオーク樽由来の焼き菓子のニュアンスが硬質に重なります。口に含めば、2020年ならではの極限まで目の詰まったリッチな果実味が広がりますが、そこへレーザー光線のように突き抜ける美しい酸と結晶のような塩気が完璧な因果関係を持って襲いかかります。圧倒的な構造が全体を支配し、永遠に続くかのような長い余韻へと昇華されます。
この驚異的なスケール感を紐解くには、温度は12-14℃。グラスは大きな膨らみのあるブルゴーニュ型が必須です。オマール海老のローストに高貴なアメリケーヌソースを添えた一皿や、白トリュフを贅沢に削りかけた濃厚なリゾットと合わせることで、その真価が完璧に引き出されるはずです。
価格高騰が著しいブルゴーニュですが、画一的な市場の評価を遥かに超えて、特級をも圧倒する本物の価値と美しさを、ぜひグラスの中でお確かめください。42,108円(税込)
-
アルベール・ボクスレー リースリング グラン・クリュ ブランド 2013年
フランス / アルザス / 白ワイン
1663年からアルザスのニーデルモルシュヴィールに続く超名門ドメーヌ、アルベール・ボクスレ。世界中のワイン愛好家やコレクターから絶大な支持を集めるこのドメーヌは、現当主ジャン・ボクスレ氏の手により、いまやアルザス最高峰の地位を揺るぎないものにしています。補糖を一切行わず、自生酵母による大樽での発酵と熟成を貫く彼のスタイルは、テロワールが持つありのままの気品とエネルギーを素直に瓶の中に閉じ込めています。
彼らが手掛けるグラン・クリュ「ブランド」は、急斜面に広がる花崗岩土壌を特徴とし、華やかなアロマと圧倒的な鉱物感をもたらす特別な畑です。2013年は春の冷涼さや秋の降雨など、栽培面で非常に厳しい選択を迫られた試練の年でした。一般的には難しいヴィンテージと捉えられがちですが、厳しい選果を経て生まれた果実には、凛とした高い酸度と研ぎ澄まされたエキス分が宿っています。過剰な介入を避けるジャン・ボクスレ氏の美学と、ブランドが誇る花崗岩由来のミネラルが見事に合致し、冷涼年ならではの硬さを残さない、見事なピュアさと透明感へと昇華されているのです。
グラスからは、熟したライムや白桃のアロマとともに、火打石を思わせる鋭い鉱物香や白い花、ほのかなペトロール香が美しく立ち上ることでしょう。口に含めば、10年以上の熟成を経て角が取れた緻密で伸びやかな酸とピュアな果実味が広がり、クリスタルなミネラリティー溢れる余韻が静かに長く続いていくはずです。
温度は10-12℃。グラスは膨らみのある大きめの白ワイン用グラスが適しています。お料理は、柑橘の酸味とバターのコクをあわせ持つブール・ブラン・ソースを添えた平目のポワレや、香ばしく焼き上げた手長海老のパイ包みなどと合わせることで、ワインの研ぎ澄まされた酸と強いミネラルが料理の旨味を一層引き立ててくれます。
市場では時に温暖な年の濃厚さや分かりやすい果実味が好まれがちですが、この2013年の「ブランド」が持つ真価は別のところにあります。試練の年がもたらした高い酸度と名門の真摯な手仕事、そして10年を超える時が重なり合ったこの一瓶は、いま選ぶべき至高のエレガンスと真の満足感をもたらしてくれるでしょう。18,535円(税込)
-
アルマン・ルソー シャルム・シャンベルタン 2018年
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ジュヴレ・シャンベルタンの村が持つ厳格なイメージを、心地よく裏切ってくれるのがこの「シャルム・シャンベルタン」という畑です。その名の通り、まるで微笑みかけてくるような愛嬌のある華やかさがこのキュヴェの真骨頂。アルマン・ルソーは、このたおやかな個性を無理に矯めることなく、ドメーヌが誇る「清廉なエレガンス」という型の中に、優しく、そして完璧に収めてみせます。
2018年というヴィンテージは、ブルゴーニュに豊かな陽光をもたらした「太陽の年」です。一歩間違えれば過熟に陥る危うい気候でしたが、ルソーはあえて早めの収穫を選択することで、見事なまでに瑞々しさを守り抜きました。グラスから溢れ出すのは、完熟したブラックチェリーやプラムの濃密な香りと、ルソーのワインに共通する紫を帯びた花のニュアンス。口に含めば、2018年らしい肉厚な果実味が広がりますが、それは決して重苦しくはなく、シルクのようなタンニンが優雅にその輪郭を整えていることに驚かされるでしょう。果実の熱量とルソーの冷涼な気品が、最高潮の地点で調和しているのを感じるはずです。
温度は16-18℃。膨らみのあるブルゴーニュ型グラスで、香りの層がほどけていく時間をゆっくりと愉しんでください。料理は、きめ細かな繊維を持つ鴨のローストなど、素材の水分を凝縮させた一皿がこのワインの柔らかな質感に寄り添います。
ヴィンテージの豊満さを、造り手の知性が静かに抑制する。この絶妙なバランスこそ、今このワインを手にする最大の醍醐味といえます。温かな年こそシャルムを選ぶ理由があります。ヴィンテージと畑、造り手との相性でワインを選ぶ愉悦を、ぜひこの一本で感じていただきたいですね。201,080円(税込)
-
アルマン・ルソー ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック 2011年
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ブルゴーニュの歴史を語る上で、ジュヴレ・シャンベルタンという村は揺るぎない聖域であり、その中心で圧倒的な風格を放ち続けるのがドメーヌ・アルマン・ルソーです。彼らが所有する一級畑クロ・サン・ジャックは、特級畑に匹敵、あるいは凌駕すると評される名門であり、ルソーの純血主義ともいえる潔いワイン造りによって、そのテロワールの本質は常に磨き上げられてきました。
2011年というヴィンテージは、近年の温暖な気候とは異なる、静かな気品を湛えた年といえます。冷涼な夏と秋は、果実に派手な熟れ方をもたらすのではなく、酸とミネラルの骨格を精緻に形作る条件となりました。ルソーという生産者は、気候の変動をそのまま受け入れ、その土地の「ありのまま」を表現することに長けています。この年のクロ・サン・ジャックには、完熟に依存しない、研ぎ澄まされたストラクチャーが宿っているはずです。
グラスに注ぐと、熟成を経て落ち着きを取り戻した、腐葉土や甘草の静かな香りが漂うことでしょう。口に含むと、ジュヴレらしい力強さはありながらも、タンニンは驚くほどにシルキーで、鉄分を含んだミネラルが余韻に長く残るはずです。このワインには、温度は16-18℃、膨らみのあるブルゴーニュ型グラスで、ゆっくりと空気と触れ合わせる時間が必要です。仔羊のローストや、トリュフを添えたタリアテッレと合わせれば、その重層的な味わいはより一層引き立つことでしょう。
市場では時にヴィンテージの数値的な強弱が語られますが、ルソーのクロ・サン・ジャックにおいて、それは本質的な意味を持ちません。この畑が持つ「石と土の記憶」を、この静かなヴィンテージが最も純粋な形で伝えているからです。今、このボトルを紐解くことは、流行とは無縁の、真に美しく熟成したブルゴーニュの真髄に触れる体験となるはずです。311,080円(税込)
-
アルマン・ルソー マジ・シャンベルタン 1998年
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
アルマン・ルソー。その名はジュヴレ・シャンベルタンの歴史そのものであり、常にこの地のトップに君臨し続ける揺るぎない象徴です。彼らのワインは、決して流行を追うことはありません。所有する至高の区画が持つテロワールを、いかに澱みなくグラスの中に再現するか。そのストイックなまでの姿勢こそが、世界中の愛好家がルソーを求めてやまない理由です。力強い骨格を特徴とするマズィ・シャンベルタンにおいても、その哲学は一貫して貫かれています。
1998年というヴィンテージは、リリース当時、その「硬さ」が際立っていたことを記憶されている方も多いかもしれません。果実味は内向的で、ミネラルは強固な鎧を纏っていました。しかし、あれから四半世紀近くが経過した今、その評価は劇的に変貌を遂げています。硬いミネラルを内に秘めたヴィンテージほど、長い眠りを経て解き放たれた時の輝きは格別です。ルソーの精緻な醸造によって支えられてきたその構造は、歳月という恩恵を得て、今ようやく頂点の飲み頃へと到達しました。
グラスから立ち昇る香りは、かつての硬質さを脱ぎ捨て、なめし革や腐葉土、そして枯れたバラの花びらといった、熟成したブルゴーニュだけが許される複雑な調べを奏でています。口に含めば、研ぎ澄まされたミネラルが、年月を経て滑らかに溶け込んだタンニンと完璧な一体感を見せていることに気づくはずです。16-18℃に温度を保ち、大きめのブルゴーニュ型グラスで空気に触れさせることで、このワインはさらなる深みを見せてくれることでしょう。炭火でシンプルに焼いたジビエや、力強いソースを纏った赤身肉と合わせれば、ワインの持つ重厚な骨格と素材が呼応し、深い余韻に浸ることができるはずです。
今、このボトルを手に取ることは、流行の評価軸に左右されることではありません。あえて「硬さ」を克服したヴィンテージを選ぶという選択には、ワインという生き物に対する深い洞察が宿っています。絶頂を迎えたルソーの力強さと、成熟がもたらす優雅な調和。この巡り合わせを体験することは、ブルゴーニュを知り尽くした方にとっても、得難い悦びになるはずです。これほどの納得感を持って向き合える古酒は、今の市場において極めて貴重な存在と言えるのではないでしょうか。216,810円(税込)
-
アルロー モレ・サン・ドニ 2015年
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
モレ・サン・ドニ村に拠点を置き、1942年の創業以来この地のテロワールを真摯に表現し続けてきた名門ドメーヌ・アルロー。現当主シプリアン・アルロー氏の手によりビオディナミ農法が全面的に導入され、馬による耕作や自然なアプローチを取り入れることで、近年その品質は目覚ましい飛躍を遂げています。村内の優良な区画をブレンドして仕込まれるこの村名キュヴェは、粘土・石灰質土壌が与える力強い骨格と、アルロー特有のどこまでもピュアで美しい果実味が完璧な調和を見せる作品です。
2015年は、豊かな日照に恵まれた歴史的な超優良ヴィンテージとして知られています。果実の成熟度が非常に高く、スケール感のある年ですが、シプリアン氏の抽出を控えめにする繊細な醸造スタイルと重なることで、単に重厚なだけではない、清らかで洗練されたフィネスが宿りました。
約10年の歳月を経た今、グラスからは成熟したブラックチェリーやワイルドベリーのアロマに、甘草、紫トリュフ、そしてほんのり香るオリエンタルスパイスや乾いた土のニュアンスが優美に立ち上ることでしょう。口に含めば、モレ特有の重心の低い旨味が豊満な果実感とともに広がり、きめ細かくシルキーなタンニンと綺麗に通った酸が全体を優しく包み込んでいくはずです。
温度は16-18℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型。表面を香ばしく焼き上げて旨味を閉じ込めた鴨胸肉のローストや子羊のソテーに、フォンドヴォーベースの黒胡椒を利かせたソースをあわせることで、ワインの持つ豊かなテクスチャーと見事に同調します。
超優良年の力強さにばかり目が向きがちですが、名手の繊細な手仕事と歳月がもたらしたこの滑らかなフィネスこそ、熟成ブルゴーニュの真の醍醐味と言えます。今まさに至高の完熟期を迎えたこの1本は、選ぶべき確かな価値にあふれています。20,108円(税込)
-
アンティノリ ティニャネロ 2003年
/ / 赤ワイン
1385年の創業以来、トスカーナの地で常に改革と革新を牽引してきた名門アンティノリ。サンジョヴェーゼにカベルネ・ソヴィニヨン等をブレンドし、フレンチオークの小樽で熟成させるという斬新な手法で生み出されたティニャネロは、まさにスーパータスカンの先駆けとして世界中にその名をとどろかせています。
ヨーロッパ全土を空前の猛暑が襲った2003年。一般的には果実感の強さが注目されがちですが、アンティノリの徹底した栽培管理と厳格な選果は、この酷暑を圧倒的なポテンシャルへと昇華させました。熟したブラックチェリーやカカオ、甘やかなスパイスが重なる濃密な香りに引き込まれ、ベルベットのように丸みを帯びたタンニンとサンジョヴェーゼ由来の凛とした酸が、重厚な骨格を優雅に支えているはずです。
温度は16-18℃。グラスは膨らみのある大きめのボルドー型を選び、飲む1-2時間前に抜栓しておくことで、内に秘めた複雑みが美しく開いていくことでしょう。Tボーンステーキや熟成したペコリーノチーズ、黒トリュフを添えた赤身肉と合わせれば、このワインが持つリッチな果実味と至高の調和をみせてくれます。
規格外の猛暑年という評判だけで判断するには、あまりに惜しい熟成の真価がここにあります。20年以上の時を経てタンニンが解け、力強さと円熟味が美しく結実した2003年。単なるヴィンテージの数字を超えて、アンティノリの技術革新とトスカーナの底力を心ゆくまで堪能していただける、今まさに選ぶべき価値のある逸品です。46,827円(税込)
-
アンヌ・エ・エルヴェ・シゴー シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ カリエール2018年
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
「ブルゴーニュで最もエレガントな村」と称されるシャンボール・ミュジニーにおいて、有名ドメーヌのボトルが今や数万円から十万円超えへと高騰し、完全に高嶺の花となってしまった現代。その中にあって、フランス現地のトップソムリエたちが「絶対に秘密にしておきたい至宝」と口を揃えるのが、アンヌ・エ・エルヴェ・シゴーです。メディアの取材を頑なに拒み、目の届く範囲だけで真摯にワインを仕込むシゴー夫妻の造りは、過度な化粧を一切排したレースのように滑らかなタッチ。その純度の高いクオリティは、本質を知るプロフェッショナルから絶大な支持を集めています。
この「レ・カリエール」は村名格でありながら、名高い1級畑レ・シャルムのすぐ下に位置する特別な単一畑。かつて石切り場(カリエール)であったこの地は、極めて強烈な石灰質土壌を宿しています。歴史的な太陽の年となった2018年は、ともすれば濃すぎるワインになりがちなヴィンテージですが、この畑の硬質なチョーク質のミネラルがバックボーンを美しく支えることで、素晴らしい調和を見せてくれます。。長い熟成を経た今、若き日のタイトさは完全に解きほぐされ、驚くほどジューシーな果実味に一本の凛とした美しい芯が通った、完璧な球体へと昇華しているのでしょう。
グラスからは、完熟したラズベリーやワイルドストロベリーの華やかなアロマに、スミレを思わせるフローラルな香りと、上品な熟成香が芸術的に溢れ出します。温度は15-17℃。やや涼しめの温度から大きめのブルゴーニュ型グラスに注ぎ、デカンタージュはせず、グラスの中での妖艶な変化を愉しむのが理想的です。その息をのむほど洗練された余韻は、鴨の胸肉のローストや、キノコのフリカッセと素晴らしい同調を魅せるはずです。
画一的なブランドや知名度の高さだけに踊らされる視点を一度俯瞰してみれば、このボトルが持つ破格のバリューと、完全に1級格を凌駕するクラス感に深く胸を打たれるはずです。まさに今、美しい最初の全盛期を迎えたシャンボールの秘密の雫を、これほど現実的な価格で堪能できる、これ以上ない賢く贅沢な選択肢となることでしょう。23,540円(税込)
-
アンヌ・グロ シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ コンブ・ドルヴォー 2018年
一時的に品切れ
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
コート・ド・ニュイの優美なる象徴、シャンボール・ミュジニー。ヴォーヌ・ロマネの名門として名高いアンヌ・グロがこの地に持つラ・コンブ・ドルヴォーは、特級ミュジニーの上部に隣接し、冷涼な風が吹き抜ける特別な区画として愛好家に広く知られています。アンヌといえば、ヴォーヌ・ロマネがイメージされますが、このキュベが一番好きという方も非常に多く、隠れた名作です。
2018年は記録的な日照量に恵まれた非常に温暖な年ですが、アンヌ・グロの卓越した手腕とこの畑の個性が交わることで、そのリッチさは比類なきエレガンスへと昇華するはずです。8年の歳月を経て落ち着きを見せ始めた液体からは、ブラックチェリーの艶やかな果実香にスミレの華やかなアロマ、そして上品な樽のニュアンスが豊かに重なり合います。口当たりは肉厚でジューシーでありながらも、アンヌ・グロらしい丸みのある柔らかな質感と、コンブ・ドルヴォー由来のシルキーなタンニンが見事なバランスを保っているでしょう。豊かな果実味の奥底を美しい酸が綺麗に支え、洗練された長い余韻へと導いてくれるはずです。
この華やかで外交的な魅力を存分に愉しむため、温度は15-17℃。グラスは膨らみのある大きめのブルゴーニュ型をおすすめします。鴨胸肉のローストにチェリーソースを添えた一皿や、トリュフが香るキノコのテリーヌなどと合わせることで、互いのふくよかさがさらに引き立つでしょう。
温暖なヴィンテージの豊かさを手懐け、シャンボール本来の清涼感あるフィネスを見事に維持した仕上がり。今まさに最も美しい調和を見せ始めているこのボトルで、名手が描く贅沢な果実の美しさをぜひご堪能ください。46,827円(税込)
-
アンヌ・グロ ヴォーヌ・ロマネ バロー 2013年
一時的に品切れ
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ブルゴーニュの中で最も華やかで気高き地、ヴォーヌ・ロマネ。その名門グロ家の一翼を担うアンヌ・グロは、女性らしいしなやかさと凛とした芯の強さを併せ持つワインで世界を魅了し続けています。彼女が手掛けるレ・バローは、特級リシュブール、クロ・パラントュ上部に隣接する、村名格を超えた特別なエネルギーを秘めた区画です。
2013年は、一般的には酸がしっかりとしたクラシックな年と評されることが多いヴィンテージかもしれません。しかし、若い頃にあったタイトな印象は時の経過とともにほどけ、今やドメーヌの本質であるフィネスを最も純粋に伝える立役者となっています。13年という熟成を経た液体からは、ダークチェリーのピュアな果実香に、華やかな紫のバラや牡丹、そしてレ・バローらしい硬質で清涼なミネラルが美しく調和して立ち上るはずです。口当たりは非常にしなやか。凛とした酸が一本の芯のように液体を支え、緻密なタンニンと絡み合いながら、深みのある余韻へと優雅に導いてくれることでしょう。
温度は15-17℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型が、このワインの秘めた多層的なアロマをゆっくりと広げてくれます。お料理には、優しく火を入れた鴨の胸肉に、ほんの少しカシスのニュアンスを添えた軽やかなソースが、ワインの持つ綺麗な酸と素晴らしい同調を見せるはずです。
暖かくリッチな年とは一線を画す、ヴォーヌ・ロマネ本来の知的な美しさと調和。画一的な評価を超えて、今まさに最高の完成期を迎えたこの1本を選んでみてはいかがでしょうか。56,254円(税込)
-
アンヌ・フランソワーズ・グロ ヴォーヌ・ロマネ メジエール 2013年
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
名門ジャン・グロの血統を正統に引き継ぎ、ヴォーヌ・ロマネの地に燦然と輝くドメーヌ・A-F グロ。女性らしいしなやかな気品とヴォーヌ・ロマネ特有の艶やかな魅力を見事に結実させてきた造り手です。過度な抽出を排し、100%除梗と丁寧な低温浸漬によって引き出されるそのワインは、華やかな果実味とシルキーな質感、そして気品あふれるエレガンスを兼ね備えています。彼らが手掛ける「レ・メジエール」は、グラン・クリュであるクロ・ド・ヴージョのすぐ下方に位置する優良な村名区画であり、ヴォーヌ・ロマネのテロワールが持つ深みと洗練を素直に映し出す特別な畑です。
2013年は春の開花遅れや夏の天候から非常に低収量となった冷涼な年であり、一般的には引き締まった高い酸を持つクラシカルなヴィンテージとして語られます。しかし、A-F グロが追求する「ピュアで繊細な果実表現」において、この冷涼さ由来の美しい酸のフレームは、ワインにみずみずしい透明感と凛とした骨格を与える最高の要素として作用しました。名門の丁寧な醸造とクラシカルな年柄が見事に噛み合い、緻密で美しい熟成ポテンシャルが生み出されたのです。
グラスからは、成熟したフランボワーズやダークチェリーの香りに、紫のスミレ、シナモン、そして時を経て解きほぐされたドライローズや紅茶の複雑な熟成香が繊細に立ち上ることでしょう。優良区画ならではのきめ細やかな質感と、シルキーに溶け込んだタンニンが引き締まった酸と調和し、深く優美な余韻へと続いていくはずです。
温度は15-17℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型。鴨胸肉のロティやポルチーニ茸のソテー、熟成させたコンテチーズと合わせていただくことで、このワインの持つ凛とした品格がより鮮明に際立ちます。
果実味が豊かで分かりやすい年ばかりが注目されがちですが、2013年のように澄んだ酸と構造美を持つ年こそ、時を経てヴォーヌ・ロマネ本来の洗練されたエレガンスを開花させます。名門の手仕事と優れた区画のテロワール、そして豊かな熟成期間が結実し、今まさに完熟期を迎えた2013年のマイジエール。この知的な気品と確かな価値を、ぜひじっくりとお確かめいただきたい1本です。26,675円(税込)
-
アンリ・グージュ ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・デ・ポレ・サン・ジョルジュ2019年
一時的に品切れ
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
1920年代にブルゴーニュで最も早くからドメーヌ元詰を開始し、ニュイ・サン・ジョルジュの格付けの基盤を作った伝説の名門、ドメーヌ・アンリ・グージュ。彼らが1930年代から単独所有するクロ・デ・ポレ・サン・ジョルジュは、数ある一級畑のなかでも特に土壌が深く、特級格の力強さと壮大な長期熟成ポテンシャルを誇る、ドメーヌの歴史的アイコンです。
2019年は、圧倒的な果実のエネルギーと驚異的なまでに美しい酸が同居した、近年最高峰の神話的グレート・ヴィンテージ。かつては「開くまでに20年を要する」と言われたグージュの厳格なスタイルですが、近年の洗練されたピュアなアプローチとこの2019年の桁外れの凝縮感が掛け合わさることで、無骨さは取り除かれ、圧倒的なリッチさと気高き品格が見事な調和を果たしました。
熟成を経て、グラスからは極めて凝縮したブラックベリーのアロマに、上質ななめし革、甘草、そしてポレ由来の深く力強い鉄分や大地のミネラルが厳かに香り立ちます。ニュイらしい強固な骨格は健在ながらも、シルキーに解け始めたタンニンは液体へと美しく溶け込み、まさに今、真の偉大なる飲み頃の扉が開いた瞬間を迎えています。じっくりと香ばしくローストしたエゾ鹿や鴨のジビエに、カカオを隠し味に効かせた深みのあるソースを合わせて。温度は16-18℃。グラスは大きな膨らみを持つブルゴーニュ型が、その壮大なスケール感を余すことなく引き出してくれることでしょう。
世界中でブルゴーニュの価格が高騰する現代において、画一的なブランド評価を一度俯瞰し、村の象徴たるドメーヌが単独所有する本質の価値を見抜く。この至高のモノポールを納得のいく価値で愉しむことこそ、ブルゴーニュを選ぶ本当の贅沢ではないでしょうか。21,681円(税込)
-
アンリ・グージュ ニュイ・サン・ジョルジュ 2014年
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ニュイ・サン・ジョルジュの地に根を張り、元祖自社元詰めのパイオニアとして村の歴史そのものを形作ってきた老舗名門ドメーヌ、アンリ・グージュ。かつては「若いうちは堅牢で、真価を発揮するには長い年月を要する」と評されてきた彼らですが、近年はブドウが持つ純粋なテロワールを素直に引き出し、ピュアな果実味と精密な構造を表現するスタイルへと洗練を遂げています。粘土・石灰質が豊かに広がるニュイ・サン・ジョルジュの土壌は、ワインに一本筋の通った力強い骨格と独特の重厚感を与えます。
2014年というヴィンテージは、夏場の冷涼な気候と秋口の晴天により、ブドウが綺麗な酸とピュアなアロマを保って成熟した、非常にクラシカルでエレガントな年でした。温暖で分かりやすく豊満な年がもたらす果実味も魅力的ですが、アンリ・グージュが手掛ける芯のある構造感に2014年の伸びやかな酸が重なった時、過度な堅牢さが和らぎ、ワインに美しい透明感と品格が宿ります。
10年以上の歳月を経た今、グラスからは成熟したサワーチェリーやフランボワーズの香りに、タバコやスパイス、乾いた土や紅茶、そしてほんのりとスモーキーなオークのアロマが静かに立ち上ることでしょう。口に含めば、かつて引き締まっていたタンニンが滑らかに解け、ニュイ特有の低い重心と土壌の旨味が、美しい酸のラインとともに静かに持続していくはずです。
温度は15-17℃。グラスは豊かなアロマと骨格を柔らかく開かせる膨らみのあるブルゴーニュ型。表面をしっかり焼き上げて旨味を閉じ込めた鴨胸肉のローストや子羊のソテーに、フォンドヴォーや黒トリュフをあしらったソースを合わせることで、ワインの持つ重厚な質感と見事な同調を見せます。
ヴィンテージの派手な評判に惑わされず、こうした引き締まった酸とミネラルを持つ年に目を向けることこそ、熟成ブルゴーニュを選ぶ醍醐味と言えます。老舗名門の質実剛健な手仕事と2014年のピュアな酸、そして10年以上の歳月が見事な調和をもたらしたこの一本。クラシカルなニュイ・サン・ジョルジュの真価と熟成の美学を、今まさにストレスなくご堪能いただける選ぶべき価値のある作品です。16,962円(税込)
-
アンリ・ジロー ミレジム ブラン・ド・ブラン 2013年(箱付き)
フランス / シャンパーニュ /
シャンパーニュ地方、ピノ・ノワールの聖地として名高い特級アイ村。この地で1625年から歴史を刻むアンリ・ジローは、かつて欧州王室にのみ親しまれた「幻」のメゾンです。アイ村といえば芳醇な黒ブドウのイメージが強いものですが、あえてこの地でシャルドネ100%の「ブラン・ド・ブラン」を選ぶこと。そこには、シャンパーニュの定説を一段飛び越える、知的な愉悦が隠されています。
アイ村のシャルドネは、繊細なコート・デ・ブラン産とは一線を画し、ピノ・ノワールを思わせる肉厚な骨格と、土地由来の力強いミネラルを宿します。アンリ・ジローを象徴するアルゴンヌの森の樫樽は、この強固な素材を受け止めるための必然の選択と言えるでしょう。特に2013年は、ブドウがゆっくりと成熟した冷涼な「酸の年」。メゾン特有の重厚な樽使いに、この年ならではの垂直な酸が貫かれることで、驚くほど気高く、凛としたストラクチャーが完成したはずです。
グラスに注げば、焼きたてのブリオッシュやヘーゼルナッツの香ばしさが広がり、追ってシトラスのコンフィが爽やかな光を添えます。その味わいは、緻密な気泡とともに口中を支配し、塩味を伴う長い余韻へと続くことでしょう。温度は10-12℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型で、その重層的な変化を紐解いてください。お食事なら、バターを効かせた真鯛のポワレなど、素材の密度を感じる一皿がこのワインの格に見合うはずです。
「アイ村=ピノ・ノワール」という画一的な評価を、鮮やかに裏切ってくれるこの一本。2013年というクラシックなヴィンテージだからこそ到達できた、モンラッシェを彷彿とさせる圧倒的な密度と気品を、ぜひ今、その手でお確かめください。109,670円(税込)
-
イヴォン・クレルジェ ヴォルネイ プルミエ・クリュ サントノ2016年
一時的に品切れ
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
もしあなたが「次世代のアンリ・ジャイエやアルマン・ルソーになる造り手は誰か」と現地フランスのトップソムリエや有名ワインショップの店主に尋ねたなら、彼らは一様に、熱を帯びた声でこの名を挙げるでしょう――「ドメーヌ・イヴォン・クレルジェ」。
ヴォルネイ村で13世紀から続くという気の遠くなるような歴史を持つ名門でありながら、先代の引退に伴い一時期はブドウをすべて大手ネゴシアンに売却し、ワインの世界からその名を消していました。しかし2015年、弱冠28歳の天才醸造家ティボー・クレルジェ氏がドメーヌを奇跡的に大復活させます。彼が元詰めを再開するやいなや、その異次元のクオリティはまたたく間に世界中を震撼させました。フランスの権威あるワインガイドにおいて、あのDRCやルソーと並び最高賞である「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に輝くなど、今や名実ともにブルゴーニュの頂点へと登り詰めた超新星です。現在、現地フランスでも彼らのワインは、一般の愛好家が手に入れることはおろか、実物を見ることさえ非常に困難なカルト的ドメーヌとなってしまいました。
そんな彼らが、復活2年目という歴史的なタイミングで仕込んだのが、この1級畑サントノの2016年です。2016年は春の大霜害により収穫量が激減した試練の年でしたが、生き残った僅かなブドウには、奇跡的なまでの清らかな酸とエキス分が極限まで凝縮されました。ティボー氏の真骨頂である「絹糸のように滑らかなタンニン」と、過度な化粧を排したピュアな醸造がこの豊作のエネルギーと出会うことで、息をのむほど官能的なフィネスが誕生。10年という壮大な熟成を経た今、若き日のタイトさは完全に解きほぐされ、グラスからはダークチェリーやスミレの華やかなアロマ、そして熟成による紅茶やなめし革の複雑香が爆発的に溢れ出します。
世界的な狂熱の渦中にあり、最新ヴィンテージすら入手不可能なドメーヌの、これほど見事な状態で保たれた「10年熟成のバックヴィンテージ」に出会える機会は、現代のブルゴーニュ市場においてまさに奇跡と言うほかありません。格付けの文字や画一的なブランドに踊らされる視点を一度俯瞰してみれば、このボトルが持つ破格の価値と、今これを手に入れられることの圧倒的な幸運に、深く胸を打たれるはずです。偉大な全盛期を迎えた天才の雫を、どうぞその喉で確かめてください。18,535円(税込)
-
エイブリュー ロスウェル・ハイド 2012年
アメリカ / カリフォルニア / 赤ワイン
ナパ・ヴァレーのカルトワインを語る上で欠かせない存在であり、数々の伝説的な畑を興した神様、デヴィッド・エイブリュー。彼が自身のドメーヌで、所有する彼が自社の超一等地の自社畑から紡ぎ出す「ロスウェル・ハイド」は、完璧を追求する彼の思想が美しく凝縮されたボルドーブレンドです。ナパの歴史において非の打ち所がない当たり年となった2012年ヴィンテージ。完璧な気候のもとで理想的な成熟を遂げた葡萄は、10年以上の時を経て、今まさに至高の絢爛さを纏っているはずです。
グラスからは、カシスやダークチェリーのコンポート、甘やかなタバコや杉の木、そしてエイブリュー特有の緻密な鉄っぽさを伴う黒い土のミネラル香が重層的に立ち上ります。口に含めば、2012年らしい肉厚な果実味が広がりますが、その質感は驚くほどエレガントです。絹のように細かく解きほぐされたタンニンが全体に溶け込み、ベルベットのような舌触りと重層的な旨味の因果関係が、長い余韻へと続くことでしょう。
この圧倒的なスケール感と官能的な質感を紐解くには、温度は16-18℃。グラスはボルドー型や大きめのブルゴーニュ型が最適です。牛フィレ肉のローストに贅沢なトリュフソースを添えた一皿や、長期熟成したゴーダチーズと合わせることで、その真価が完璧に引き出されるはずです。
若いうちの力強さに画一的な評価が下されがちなナパのカルトですが、エイブリューが導き出した熟成の調和は、私たちが今、既成概念を捨てて選ぶべき本物の価値を教えてくれます。46,827円(税込)
-
エティエンヌ・ソゼ ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ コンベット2010年(Mg:1500ml)
フランス / ブルゴーニュ / 白泡
ピュリニー・モンラッシェを語る上で、決して外すことのできない名門エティエンヌ・ソゼ。彼らが紡ぎ出すワインは、どこまでもピュアな透明感と、端正な気品に満ち溢れています。
21世紀最高峰のクラシック・ヴィンテージと称えられる2010年は、驚異的な酸とエキス分が凝縮した、白ワインにとって歴史的な年です。ムルソーに隣接し、特級を凌駕するほどのリッチさを秘めた1級畑「コンベット」ですが、ソゼの手にかかると、その豊満さに冷涼な緊張感がもたらされます。グラスからは、完熟した洋梨や白桃に重なる、ヘーゼルナッツや微かな蜂蜜の熟成香が気高く立ち上るはずです。結晶化したような緻密なミネラルと、どこまでも美しく縦に伸びる酸のラインは、15年以上の歳月を経てなお、息をのむほどのエネルギーを湛えていることでしょう。
温度は12-14℃。冷やしすぎず、大きめのブルゴーニュ型グラスでゆっくりと時間をかけてその偉大なスケール感を開かせてください。この贅沢なコクには、オマール海老のグラタンや、白トリュフを削ったバターソースのパスタが素晴らしい相性を見せるはずです。
画一的な早飲みの白とは一線を画す、時間を味方につけたマグナムボトル。1500mlという究極の器の中で、鮮烈な瑞々しさを保ったままゆっくりと円熟へと向かう、真のグレートヴィンテージのロマンを、今まさに体感していただけるはずです。120,692円(税込)
-
エティエンヌ・ソゼ ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ シャン・カネ 2014年
一時的に品切れ
フランス / ブルゴーニュ / 白ワイン
白ワインの聖地ピュリニー・モンラッシェにおいて、ドメーヌ・ルフレーヴと並び称される至高の名門、エティエンヌ・ソゼ。彼らが手がける1級畑シャン・カネは、ムルソーを代表する銘醸畑ペリエールに隣接し、ピュリニーの持つ鋭いミネラルとムルソー譲りの豊かな肉厚さが完璧な比率で同乗する、極めて贅沢な区画です。
2014年は、ブルゴーニュの白ワインにとって21世紀屈指のクラシック・グレートヴィンテージ。熟成を経た液体からは、熟した洋梨や白桃、フレッシュアーモンドの清々しいアロマに、ソゼの上品なオークの化粧、そしてシャン・カネらしい目の詰まったチョーク質のミネラルが精緻に調和して立ち上るはずです。口に含めば、2014年特有の結晶のようにピュアな酸が一本の芯のように液体を貫き、ふくよかな果実味と素晴らしい均衡を保っていることでしょう。非常に長いフィニッシュには、躍動感のある塩気が心地よく残るはずです。
温度は12-14℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型が、このワインの持つ清澄さとボリューム感を余すところなく広げてくれます。お料理には、香ばしくポワレしたオマール海老に軽やかなブール・ブランソースを合わせたものが、液体の持つ豊かな肉付きや上品な酸と素晴らしい同調を見せるはずです。
暖かくボリューミーな年とは一線を画す、背筋の伸びるような美しい酸と骨格。画一的な評価を超えて、今まさに黄金の完成期を迎えたソゼの究極のフィネスを、ぜひグラスのなかで確かめてみてはいかがでしょうか。62,535円(税込)
-
エティエンヌ・ソゼ ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ フォラティエール 2002年
一時的に品切れ
フランス / ブルゴーニュ / 白ワイン
ピュリニー・モンラッシェにおいて、ドメーヌ・エティエンヌ・ソゼほど「透明感」という言葉が似合う造り手は他にいないかもしれません。過度な抽出や極端な樽香を排し、テロワールそのものをピュアに描き出すスタイルは、世界中の愛好家を魅了し続けています。
2002年は、ブルゴーニュの白ワインにとって今なお語り継がれる奇跡的なヴィンテージでした。ソゼの持つ透明感ある醸造アプローチが、この年の恵まれた気候と見事なまでに噛み合い、単なる力強さにとどまらない気品あるスケール感を生み出しています。一級畑フォラティエールが誇る標高由来のきめ細かなミネラル感は、20年以上の歳月を経て、より深みのある複雑さへと開花していることでしょう。
グラスからは熟したレモンや白桃の甘やかな香りに、アカシアの花、熟成由来のハチミツやローストナッツのニュアンスが重なり合って立ち上るはずです。伸びやかな酸が全体を心地よく引き締め、長くエレガントな余韻へと続いていきます。
温度は11-13℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型がおすすめです。お料理なら、モリーユ茸のクリームソースを添えた仔牛肉のロティや、24ヶ月熟成のコンテチーズなど、熟成感に寄り添う一皿と見事に調和します。
評価の高さゆえに市場での価格は決して手頃とは言えません。しかし、ただ古いだけではない「完璧な飲み頃を迎えたソゼの2002年」に出会える機会は、もはや限られています。偉大なヴィンテージの真真価を確かめる1本として、選ぶ価値は十二分にあると言えるでしょう。59,400円(税込)
-
エティエンヌ・ソゼ ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ ペリエール 2020年
完売しました
フランス / ブルゴーニュ / 白ワイン
ピュリニー・モンラッシェの名門、エティエンヌ・ソゼ。かつては芳醇な樽使いで知られた彼らも、今日では人為的な介入を極限まで削ぎ落とし、その土地が持つ透明感と酸の美しさを抽出することに全精力を注いでいます。彼らが手掛ける数ある区画の中でも、この「ペリエール」は、極めて独特な個性を放つ畑です。表土が薄く石灰質が強いこの地は、ソゼが志向する垂直的で引き締まったスタイルを表現するのに、この上ないキャンバスと言えるでしょう。
2020年はブルゴーニュにとって、非常に温かく、凝縮感のある果実が育まれた年でした。しかし、このワインに「豊満さ」だけを期待するのは、少し早計かもしれません。収穫時期の判断と厳格な栽培により、ソゼはこのヴィンテージ特有の果実のボリュームを、ペリエールが持つ硬質なミネラルで見事に掌握しています。豊かでありながら決して重心がぶれることはなく、むしろこの年だからこそ、骨格の精緻さがより際立っているはずです。
グラスに注ぐと、砕いた石や火打ち石を思わせる冷涼なミネラルが真っ先に立ち上り、その奥から熟した洋梨や柑橘の皮の香りが重なります。口に含めば、厚みのある果実味が緻密な酸に支えられ、垂直に伸びていくような緊張感を覚えることでしょう。12-14℃に温度を合わせ、膨らみのあるブルゴーニュ型のグラスでゆっくりと時間をかけて向き合ってみてください。アリングには、バターで香ばしく焼いた帆立や、シンプルなハーブを添えたオマール海老など、素材の甘みを引き立てる調理法が理想的です。
あえてこの2020年を選ぶ理由は、若々しいエネルギーとペリエール特有の厳格なミネラルが、今まさに美しい調和を見せ始めているからです。 手元に置き、5年、10年と時間をかけてその変化を追う楽しみは、このワインを手にする方だけに許された特権といえるでしょう。56,210円(税込)
-
エティエンヌ・ソゼ ブルゴーニュ ブラン・テュフェラ2015年
一時的に品切れ
フランス / ブルゴーニュ / 白ワイン
ピュリニー・モンラッシェの地で170年以上の歴史を紡ぎ、最高峰と称される名門エティエンヌ・ソゼ。彼らが本拠地ピュリニー村内の区画から生み出す「テュフェラ」は、広域格付けでありながら、その気品溢れる佇まいに誰もが驚かされることでしょう。
一般的にこのクラスのワインは早くから消費されてしまうため、10年以上の歳月を経て真価を発揮した熟成古酒に出会う機会は、実は村名格以上に難しく貴重なものです。2015年はブルゴーニュに豊かな太陽をもたらしたリッチなヴィンテージとして記憶されていますが、画一的な「果実味の強い年」という評価だけで片付けるのはいささか早計かもしれません。ソゼが培ってきたビオディナミ栽培と、的確な収穫の判断は、この温かな年であっても代名詞である美しい酸と精緻なミネラルを見事に保ちました。10年以上の歳月を経た今、凝縮した白桃のコンフィや香ばしいナッツの香りが、潮風を思わせるシャープな塩気と美しく調和しているはずです。
その豊潤さと洗練された緊張感を引き出すため、温度は11-13℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型が適しています。きめ細かな繊維を持つ白身魚のソテーに、優しいレモンバターソースを添えた一皿などと合わせれば、ワインの酸と高貴なテクスチャーがより一層引き立つことでしょう。
早飲み用という画一的な評価を完全に覆し、偉大なヴィンテージの恩恵とソゼの血統の強靭さを、今まさに最も美しい状態のまま手頃な格で享受できる。これこそが、今このキュヴェを選ぶ最大の贅沢であり、知的な視点と言えるでしょう。15,400円(税込)
-
エドシック・モノポール ゴールド・トップ2002年
一時的に品切れ
フランス / シャンパーニュ / 白泡
1785年の創業以来、ロシア皇帝御用達の歴史やタイタニック号の沈没船から完璧な状態で発見されたエピソードで知られる名門エドシック・モノポール。日常的に親しまれている爽快な「ブルー・トップ」のイメージからカジュアルなメゾンと捉えられがちですが、彼らが「21世紀最高峰の神話的ヴィンテージ」である2002年にのみ威信をかけて仕込んだミレジメ「ゴールド・トップ」の風格は完全に別格です。
2002年は、シャンパーニュの歴史において糖度・酸度ともに過去最高水準の完璧な調和を遂げたと称えられる偉大な年。エドシック・モノポールが誇るピノ・ノワール主体の力強くタフな構造が、この並外れたヴィンテージのパワーと出会ったからこそ、四半世紀近い壮大な歳月にビクともせず、いま最高の絶頂期を迎えています。若き日の鋭かった気泡は完全に液体へと溶け込み、まるで極上のシルククリームが口内を滑るような質感へと昇華しているのでしょう。
グラスからは、焼き立てのブリオッシュやハチミツ、ローストしたアーモンドの官能的なアロマが万華鏡のように溢れ出します。温度は通常のシャンパーニュのように冷やしすぎず、10-12℃前後の高級白ワインと同等の温度で、大きめのブルゴーニュ型グラスで愉しむのが理想的です。その豊潤なコクは、オマール海老のソテーや、長期熟成のコンテチーズ、黒トリュフを散らしたリゾットと至高のマリアージュを魅せるはずです。
サロンやクリュッグといった大御所たちの2002年が天文学的な価格へと高騰し、完全に高嶺の花となってしまった今、歴史的豊年のオールド・シャンパーニュの真髄をこれほど現実的に味わえるボトルは他にありません。ブランドの画一的なイメージを一度俯瞰してみれば、このボトルが持つ「最高に贅沢な盲点」としての破格の価値に、深く胸を打たれるはずです。24,827円(税込)
-
エマニュエル・ルジェ / エシェゾー 2005年

フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジャイエの正統後継者として、世界中のコレクターを魅了し続けるエマニュエル・ルジェ。彼が手がけるフラッグシップの一つ、特級エシェゾーは、完全除梗がもたらす極めてピュアな果実味と官能的なアロマで知られています。
世紀の当たり年と称される2005年は、日照に恵まれブドウが完璧に成熟した年。ともすれば強固になりすぎるヴィンテージですが、ルジェの過度な抽出を避ける緻密なアプローチによって、驚くほどしなやかな質感へと昇華されています。20年以上の歳月を経た今、グラスからはカシスやチェリーの熟成香に加え、トリュフやジビエのような複雑なニュアンスが静かに立ち上ることでしょう。口に含めば、緻密なタンニンがシルクのように溶け込み、途方もなく長い余韻へと導かれるはずです。
この至高のボトルを愉しむ際は、飲む2?3時間前の抜栓をおすすめします。温度は16?18℃。グラスは膨らみのある大型のブルゴーニュ型が理想的です。料理には、鴨胸肉のローストやトリュフソースを添えた牛フィレ肉など、クラシカルで格式のある一皿を合わせてみてください。
近年、偉大なヴィンテージの古酒は市場価格が高騰し、画一的な数字や希少性ばかりが注目されがちです。しかし、このワインの真の価値はそこにはありません。2005年という強大なヴィンテージの個性を、ルジェのエレガンスが見事に手懐け、調和させたその奇跡的な相性にこそあります。まさに今、最高の飲み頃の入り口を迎えた至高の芸術を、ぜひご自身の五感で確かめてみてください。279,708円(税込)
-
エマニュエル・ルジェ / エシェゾー 2010年
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエの正統なる後継者として、世界中の愛好家の憧憬を一身に集めるエマニュエル・ルジェ。彼が手がける特級畑エシェゾーは、完全除梗がもたらす極めてピュアな果実味と、官能的なアロマの美しさで私たちを魅了して止みません。
21世紀最高峰のグレートヴィンテージとして名高い2010年。近年の温暖なグレートヴィンテージが豊満な果実味を誇るのに対し、この2010年は驚くほど豊かな凝縮感の中に、ブルゴーニュの王道たる「貴重な涼やかさ」を奇跡的に兼ね備えているのが最大の特長です。この冷涼な気品と強固な酸の骨格こそが、ルジェの緻密なアプローチと完璧な相性を見せ、ワインに並外れたエネルギーを与えています。
15年以上の歳月を経て、グラスからはなめし革や野生のベリー、そして涼しげなハーブや芍薬の香りが静かに立ち上っているはずです。口に含めば、完全に液体へと溶け込んだシルクのようなタンニンと、凛とした酸の余韻がどこまでも長く続くことでしょう。この至高のバランスを堪能するためにも、温度は16?18℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型をおすすめいたします。お料理には、鴨胸肉のローストにクラシカルな赤ワインソースを添えた、格式ある一皿が最高の相性を見せてくれるはずです。
単に濃厚な年を持て囃す画一的な評価とは一線を画す、気品ある涼やかさを秘めた偉大な2010年。最高峰の生産者と奇跡的なヴィンテージが調和したこの1本を紐解くことこそ、今、真の愛好家が選ぶべき贅沢な体験と言えます。266,828円(税込)
-
エマニュエル・ルジェ ヴォーヌ・ロマネ 2018年
完売しました
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ブルゴーニュの歴史に燦然と輝く「神様」アンリ・ジャイエ。その精神と情熱を最も色濃く受け継ぐエマニュエル・ルジェのドメーヌは、今もヴォーヌ・ロマネの村で特別な存在感を放っています。彼らが手掛けるワインは、単なる飲み物という枠を超え、土地の記憶を呼び覚ますような不思議な力に満ちています。
2018年は、ブルゴーニュに豊かな陽光が降り注いだ記録的な年でした。一般的には「非常にリッチで力強い」と評されるヴィンテージですが、ルジェの手に掛かれば、その力強さは洗練された「豊潤さ」へと姿を変えます。収穫のタイミングを完璧に見極めることで、過熟を避け、ヴォーヌ・ロマネらしい気高さを保ちつつ、この年特有のエネルギーを余すことなくボトルに封じ込めたのでしょう。
グラスを傾ければ、完熟したカシスやブラックチェリーの濃密な香りが、紫のバラやエキゾチックなスパイスのニュアンスと共に立ち上がります。口当たりは驚くほど滑らかで、まるで上質なシルクが舌の上を滑るかのようです。緻密なタンニンが液中に溶け込み、豊かな果実味を支える酸が、長い余韻へと導いてくれるはずです。
温度は16-18℃、膨らみのあるブルゴーニュ型グラスで、この芳醇な香りを解き放ってください。料理は、低温でじっくり火を入れた鴨の胸肉に、スパイスを利かせた赤ワインソースを添えたものが、ワインの持つグラマラスな質感と見事に調和することでしょう。
ヴィンテージの個性が生産者のスタイルを凌駕するのではなく、むしろルジェの技巧をより鮮明に浮き彫りにしたのが、この2018年です。画一的なヴィンテージ評価を超え、今この瞬間に選ぶべきは、太陽の恵みを優雅な気品へと昇華させたこの一本ではないでしょうか87,670円(税込)
-
エマニュエル・ルジェ ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ クロ・パラントゥ 2015年
完売しました
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ヴォーヌ・ロマネの頂点に君臨する畑、クロ・パラントゥ。伝説的造り手アンリ・ジャイエがその可能性を見出し、生涯をかけて向き合ったこの一級畑は、 格付けを超越した唯一無二の存在。それをエマニュエル・ルジェがどのように表現しているのか。それは多くのワイン愛好家にとって、永遠の関心事と言えるでしょう。冷涼な風が吹き抜け、表土の薄い硬質な石灰質土壌から生まれるこのワインは、単なる力強さではなく、透き通るような緊張感と、背筋が伸びるような気品を宿しています。
2015年というヴィンテージは、近年のブルゴーニュを象徴する偉大な年として語られます。 ブルゴーニュに豊かな日照をもたらし、果実の成熟度が極めて高い年で、一般的には力強いワインが生まれる年と評されますが、ルジェの手にかかれば、その厚みは洗練されたエレガンスへと昇華されます。重なり合う黒系果実の深淵なアロマに、森の下草やスパイスのニュアンスが溶け込み、グラスの中で刻々と変化していく様は、まさに劇的です。
口に含めば、驚くほど緻密でシルキーなタンニンが心地よく広がり、精緻な酸が全体の骨格を引き締めていることに気づくはずです。温度は16-18℃前後、あまり冷やしすぎず、大きめのブルゴーニュ型グラスでゆっくりと空気に触れさせてください。じっくりと火を通した鹿肉や、黒トリュフをあしらったリゾットのような、滋味深く力のある料理と合わせることで、このワインの懐の深さがより一層引き立つことでしょう。
市場では高騰が続くヴィンテージですが、単なる評価や価格の指標だけで語るには惜しい一本です。このヴィンテージが持つ圧倒的なエネルギーを、ルジェという熟練のフィルターを通すことで、いかに美しい調和へと導いたのか。その答えは、グラスの中に静かに、しかし鮮烈に示されているはずです。今すぐ開けてその高揚感に触れるのも良いですが、あと10年、15年と時間を重ねるごとに、この畑が持つ本質的な奥深さは、より確かなものとなっていくに違いありません。594,000円(税込)
-
オクシデンタル(キスラー) ピノ・ノワール SWK Vyd 2014年
完売しました
アメリカ / カリフォルニア / 赤ワイン
ソノマ・コーストの最果て、太平洋の冷たい霧が流れ込む丘の頂に、スティーヴ・キスラー氏が「究極」と定めた聖域が存在します。このSWKヴィンヤードは、彼が長年追求してきたピノ・ノワールの理想を形にした場所。2014年というヴィンテージは、その過酷なほどに冷涼な環境が生み出す「静かなるエネルギー」が、10年の歳月を経てようやく穏やかな微笑みを見せ始めた、まさに至福のタイミングと言えるでしょう。
グラスに注げば、まずその透明度の高さに目を奪われるはずです。野イチゴの鮮烈な輝きに、砕いた石灰や潮風を思わせる硬質なミネラルが重なり、驚くほど緻密な香りの層を形成しています。特筆すべきは、カリフォルニアの概念を覆すほどのクリスピーな酸と、絹糸のように細やかなタンニン。この構造こそが、海に近い涼やかな気候と、徹底した低抽出が生んだ「フィネス」の正体なのです。
温度は14-16℃から始め、広がりのあるブルゴーニュ型のグラスで、その変化をゆっくりとお愉しみください。ペアリングには、繊細な繊維を持ち、鉄分を湛えた赤身肉を。例えば、しっとりと低温で火を入れ、肉本来の体液を閉じ込めた仕立てが理想的です。また、湿った土の香りを内包する野生のキノコ類を添えれば、土壌由来の複雑味がさらに深みを増すでしょう。
かつてシャルドネの帝王と呼ばれた男が、人生の終盤に追い求めたのは、力強さの先にある「透明な静寂」でした。今、円熟の入り口に立つこの2014年を手に取ることは、その崇高な哲学を分かち合うことに他なりません。この価格で手にできる感動としては、あまりに贅沢な体験になるはずです。37,400円(税込)
-
オリヴィエ・バーンスタイン クロ・ド・ラ・ロッシュ 2010年
完売しました
フランス / ブルゴーニュ /
ジュヴレ・シャンベルタンの北側に隣接し、力強くもどこか野性的な風格を漂わせる特級畑、クロ・ド・ラ・ロッシュ。その硬質なテロワールを、現代ブルゴーニュにおける最高純度の輝きへと昇華させたのがオリヴィエ・バーンスタインです。2007年のデビュー以来、彼は買いブドウでありながら自ら畑の管理を徹底し、瞬く間にカルト的な評価を確立しました。
一般にグレートヴィンテージといえば温暖な年を想起しがちですが、この2010年はそれらとは一線を画す、冷涼な気候がもたらした「21世紀屈指のクラシック」と呼ぶべき特別な年です。バーンスタインの流儀である新樽100%という贅沢な設えが、この年特有の鋭利なまでに美しい酸と凝縮した果実に溶け合い、驚くべき均衡を見せているはずです。グラスに注げば、黒系果実の密度の背後に、この畑特有の湿った石のようなミネラルが静かに息づいているのを感じ取れるでしょう。熟成を経て、なめし革やスパイスの複雑なニュアンスが重層的に現れるその様は、まさに圧巻の一言に尽きます。
温度は17-18℃。大きめのブルゴーニュ型グラスで、ゆっくりと開いていく様をお愉しみください。料理は鴨のローストなど、赤身肉の旨みが強い一皿が、このワインの揺るぎないストラクチャーを受け止めてくれるでしょう。
近年の温暖なヴィンテージが持つ分かりやすい華やかさに対し、2010年が湛えるのは背筋が伸びるような気品とエネルギーです。バーンスタインの完璧主義と、冷涼な年ならではの美しい酸。この稀有な出会いが生んだ結晶は、画一的な評価では測りきれない、真に「選ぶ価値のある」一本といえるでしょう。91,080円(税込)
-
オリヴィエ・バーンスタイン ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ カズティエ2007年
一時的に品切れ
フランス / ブルゴーニュ / 赤ワイン
ジュヴレ・シャンベルタンの特級畑が並ぶ斜面の上部、まさに「グラン・クリュに匹敵する」と称えられる最高峰の1級畑レ・カズティエ。この高貴なテロワールにおいて、2007年という年は特別な意味を持ちます。今やブルゴーニュの新たな頂点として君臨するオリヴィエ・バーンスタインが、世に放った伝説の「ファースト・ヴィンテージ」だからです。樹齢の高い最高区画のみを厳選し、新樽100%で仕立てるそのワインは、ネゴシアンの概念を完全に覆すモダン・クラシックの最高峰として世界を驚愕させました。
2007年は夏に冷涼な気候が続いたクラシックな年でしたが、バーンスタインは徹底した超低収量と驚異的な古樹のエネルギーによって、奇跡的なまでの緻密さとピュアなエキス感をワインに宿しました。新樽率100%という贅沢な造りでありながらも、20年近くの歳月を経た今、樽のニュアンスは完全に果実味の奥へと溶け込み、2007年ならではの清涼で美しい酸、そしてカズティエの硬質なミネラルが、一切の引っかかりのない優美な球体として結実しているのでしょう。
グラスからは、ダークチェリーの緻密なアロマに、洗練された紅茶やなめし革、カカオのニュアンスが重なり合って溢れ出します。温度は16?18℃。香りを上部に集める大きめのブルゴーニュ型グラスを用い、飲む1時間ほど前に抜栓して、ゆっくりと目覚めていく姿を追うのが至高の愉しみ方です。上品に熟したその質感は、鳩のローストやモリーユ茸のソースを添えた肉料理と完璧に調和するはずです。
モダンな豊潤さをもてはやす画一的なトレンドを一度俯瞰してみれば、この初ヴィンテージが持つ圧倒的なフィネスと品格に魅了されます。世界の愛好家が羨望の眼差しを向けるバーンスタインの「原点」にして、いま最高の絶頂期を迎えた奇跡のボトルを体感できる、またとない機会となるはずです。46,827円(税込)
-
オーパス・ワン 2022年
一時的に品切れ
アメリカ / カリフォルニア / 赤ワイン
シャトー・ムートン・ロートシルトのバロン・フィリップ男爵と、ナパ・ヴァレーの先駆者ロバート・モンダヴィ。1979年、ふたりの巨匠の情熱が結実して誕生したオーパス・ワンは、ボルドーのエレガンスとナパのテロワールを極上の次元で融合させ続ける最高峰のプレミアムワインです。
2022年は9月初旬の熱波をはじめ、酷暑に見舞われた難しい年でした。しかし、醸造チームは過熱を予見し8月下旬からの早期収穫を決断。この画期的な判断により、ブドウは過度な熟成感を免れ、ボルドー的アプローチが得意とする美しい透明感と酸度を奇跡的に保持することに成功しました。
ブルーベリーやカシスの果実香にドライローズや葉巻、サンダルウッドのニュアンスが寄り添い、グラスの中でどこまでも多層的に広がっていることでしょう。口に含めばココアや微かなオレンジピールが顔を覗かせ、きめ細かなタンニンとジューシーで伸びやかな酸が、どこまでも洗練された長い余韻へと導いてくれるはずです。
温度は16-18℃。グラスは大ぶりのボルドー型をおすすめします。ナパの果実味と清涼感ある酸が同調するこのボトルには、上質な脂をまとわせた和牛フィレ肉のローストやタイムを効かせたフォンベースのソースが寄り添い、互いの気品を高め合います。
「猛暑のヴィンテージ」という言葉だけでは、このワインの真価を捉えきれません。極限の環境下で発揮された伝統の知見と決断力が見事に結実した2022年のオーパス-ワンは、今すでに圧巻のフレッシュさと気品を放ちつつ、長きにわたる熟成の未来をも約束する、選ぶべき理由に満ちた一本です。87,681円(税込)
-
オーパス・ワン オーヴァーチュア N.V. (2021年ボトリング)
アメリカ / カリフォルニア / 赤ワイン
ナパ・ヴァレーの美しいオークヴィルに佇むオーパス・ワン。ボルドーの伝統とカリフォルニアの可能性が融合したこの地で、彼らは世界最高峰の気品を表現し続けています。そのセカンドワインであるオーバーチュアは、複数年をブレンドする独自のアプローチを取りますが、この2021年ボトリングは格別の意味を持つはずです。ナパ・ヴァレーにとって2021年は、乾燥した気候が生んだ極めて凝縮度の高い、近年稀に見る偉大なヴィンテージ。この傑出した作柄の原酒が贅沢に加わることで、生産者が理想とする「洗練」に圧倒的な生命力が吹き込まれています。
グラスに注げば、カシスやブラックベリーの鮮烈な果実香に、ココアや杉のニュアンスが重なります。オークヴィルのテロワールを感じさせる豊かな果実味と、緻密なタンニンが心地よく調和し、しなやかな酸が余韻へと美しく繋がることでしょう。温度は16-18℃。グラスは膨らみのあるボルドー型。このリッチな質感は、牛フィレ肉のステーキをボルドレーズソースで合わせるクラシカルな一皿と、見事な調和を見せるはずです。
単一ヴィンテージの格付けに縛られないからこそ、2021年という偉大な年の恩恵を、しなやかな調和の中で享受できる。ファーストの価格が高騰を続ける現代において、画一的な評価に捉われず、このワインが持つ本質的な価値を見極めること。それこそが、今この1本を選ぶべき確かな理由となるのではないでしょうか。46,827円(税込)
-
カブレオ イル・ボルゴ・カピトラーレ・ディ・ビトゥリカ1993年
一時的に品切れ
イタリア / トスカーナ / 赤ワイン
イタリア・トスカーナの地で、名門アンティノリの血統を引くイル・カブレオ。1980年代から国際品種を取り入れた革新的なワイン造りで、当時の「スーパータスカン」の躍進を支えた先駆者として知られています。
1993年というヴィンテージは、リリース当初こそ堅牢で内向的という評価もありましたが、30年以上の時を経た今、その強固な骨格こそが、このワインを偉大な古酒へと導くための防衛線だったことに気付かされます。サンジョヴェーゼの美しい酸と、カベルネ・ソーヴィニヨンの厳格なタンニンが、歳月の中で完璧に液体へと溶け込んでいるのでしょう。ドライプルーンやなめし革、そして腐葉土を思わせる品格のある熟成香が、グラスの中で静かに開いていくはずです。角はすべて取れ、シルクのように滑らかな口当たりと、滋味深い旨味が心地よく広がることでしょう。
温度は17-18℃。グラスは膨らみのあるブルゴーニュ型、あるいは大ぶりなボルドー型が、この繊細な香りを美しく引き立ててくれます。お料理には、ポルチーニなどの乾燥キノコと共にじっくり煮込み、余分な脂を落とした赤身肉のラグーなどが、ワインのひなびたテクスチャーに寄り添ってくれるはずです。
流行に左右されないクラシックな構造を持つこの93年は、画一的なヴィンテージ評価を遥かに超越した、静かな気品を纏っています。まさに今、究極の飲み頃を迎えているこの1本を選ぶ価値は、本物の古酒だけが持つ「時間の芸術」を紐解く喜びに他なりません。12,540円(税込)
-
ガヤ コンテイザ 2008年
イタリア / ピエモンテ / 赤ワイン
イタリア・ピエモンテの頂点に君臨し、「帝王」と称されるガヤ。彼らがラ・モッラ村の最良区画「チェレクイオ」の葡萄から手掛ける「コンテイザ」は、力強さを誇るバローロの世界にあって、驚くほど高貴で繊細な情景を描き出します。ガヤの持つ圧倒的な精緻さとラ・モッラの華やかさが結実した、まさに名門の矜持を感じさせるアイコンです。
一般的に2008年は、冷涼で収穫期の寒暖差が際立ったクラシックなヴィンテージとして知られています。派手な熟感がもたらされる年ではありませんが、だからこそガヤの妥協なき選果と醸造技術が真価を発揮します。冷涼年ならではの研ぎ澄まされた高い酸とタンニンの骨格を、彼らの滑らかな抽出が見事に解きほぐし、極めて気品ある構造へと昇華させているのです。
グラスからは熟したサクランボや乾燥した薔薇の花びら、タバコ、湿った土のニュアンスが重なり合いながら漂います。口に含めば、凛とした酸と密度の高いタンニンが澄んだ果実味を支え、長く静かな余韻へと導いてくれることでしょう。まさに今、熟成の美しいピークを迎えつつある状態です。
温度は16-18℃。グラスは膨らみのある大きめのブルゴーニュ型またはバローロ型。ポルチーニ茸のポレンタ添えや、黒トリュフをあしらった牛ヒレ肉のソテーが、このワインの秘めた複雑さをより美しく引き立ててくれるはずです。
単に果実の濃密さだけでワインを測るならば、この2008年という選択は見過ごされてしまうかもしれません。しかし、熟成を経て美しく開花した高潔な酸と骨格の美しさこそ、ワイン好きの心を捉えて離さない本当の贅沢です。ガヤという偉大な生産者だからこそ表現できた冷涼年の本質を、ぜひご堪能ください68,827円(税込)
-
ギガル コート・ロティ ラ・テュルク 2006年
フランス / コート・デュ・ローヌ / 赤ワイン
北ローヌの切り立った急斜面コート-ロティにおいて、1946年の創業以来その真価を世界に証明し続けてきたギガル。「ラ-ラ-ラ」と称される彼らの単一畑の中でも、コート-ド-ブリュンヌに位置するラ-テュルクは、鉄分を豊富に含んだ土壌由来の重厚な骨格と官能的な華やかさが同居する稀有なテロワールです。
一般に過熟感の少ない2006年は、綺麗な酸と洗練された骨格を備えた優良年。パワフルな印象が先行しがちなギガルのスタイルですが、この静かなヴィンテージと重なることで、新樽由来の重厚さに素晴らしいフィネスが宿りました。黒果実やスパイスの濃厚な香りに交わるオリエンタルな華やかさ、きめ細かなタンニンが解け合い、深遠な余韻へと美しく導いてくれるはずです。
温度は16-18℃。グラスは大きめのブルゴーニュ型をおすすめします。力強くも洗練された味わいには、フォンドボーを効かせた鴨胸肉のローストやジビエ料理が寄り添い、肉の旨味とスパイスの余韻を美しく引き立て合います。
単に濃密なだけではない、幾重にも重なる複雑味と伸びやかな酸の美しさ。成熟の頂点を迎えつつある2006年のラ-テュルクは、この最高峰キュヴェが持つ真のエレガンスを堪能するうえで、今こそ選ぶべき確かな価値を備えています。86,108円(税込)








お電話1本ですぐご注文!
通販専用フリーダイヤル
受付 / 10:00-16:00 (平日)
※お支払いは現金代引きのみ
※一般のお客様専用窓口です