生産者の紹介
格付け5級でありながら、1級に次ぐ品質であると評されてきたポーイヤックを代表するシャトーの一つ。
シャトー・ランシュ・バージュ/Pauillac
格付けはボルドーのワインを選ぶ際の非常に有用な指標だが、場合によっては重要なワイナリーを見落とすことにもつながる。ポーイヤックにおいて最もその危険性が高いのがシャトー・ランシュ・バージュである。格付け5級でありながら著名なワイン評論家ヒュー・ジョンソンやロバート・パーカーなどから1級に次ぐ品質であると評されてきた。またそのロバート・パーカーをして「金銭的にも極めて良好なお値打ち品。ポーイヤックのみならずボルドー全般で最良のお買い得品」と言わしめるほどのコストパフォーマンスを誇る。
シャトー・ランシュ・バージュはポーイヤックに位置する。ポーイヤックはメドックの格付けシャトー61のうち18もの格付けシャトー、そして3つの1級シャトーを擁する「カベルネ・ソーヴィニヨンの聖地」である。他のアペラシオンよりも厚い砂利の堆積層が一様に広がることで日中の熱を逃さず、品質の高いカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培することができる。そして特に北部と比べて相対的に標高の低いポーイヤック南部においては、ジロンド川を臨む畑はその温度調節機能によりブドウが安定して生育し、高品質のワインが生まれる。南部においてこれらの条件を満たすのが、格付け1級のシャトー・ラトゥールや格付け2級のピション・ロングヴィル・ラランド、ピション・ロングヴィル・バロン、そしてこのシャトー・ランシュ・バージュである。
シャトーは16世紀から存在し、17世紀の名誉革命後にアイルランドから亡命したランシュ家によって現在のシャトー名がつけられている。同家の歴代生産者の中には、ボルドー市長を務め伯爵にまで上り詰めたものもいるほどの名家であった。その後1934年にカーズ家に売却され現在に至る。この代々のカーズ家の不断の努力により、シャトーのポテンシャルはいかんなく発揮され、名声を勝ち取っていく。
シャトー・ランシュ・バージュの特徴は、カベルネ・ソーヴィニヨンを最大限活かしたフルボディで力強い味わいとシルキーなタンニン、天にも昇るようなブーケの芳香、そして熟成を重ねるにしたがって増していく気品とエレガントさである。イギリスの著名なワイン評論家オズ・クラークは、「シャトー・ランシュ・バージュは5年寝かせて感銘を、10年寝かせて美しさを、20年寝かせて悩ましいほどの愛らしさをワインを飲んだ者に感じさせる」と述べ、その熟成年数を重ねるほどに増す魅力を高く評価している。
大きな特徴であるエレガントさは、当主がカーズ家になって3代目のジャン・ミッシェル・カーズの時代に重視されたものである。彼は不作続きだった1970年代前半を教訓に、大型のステンレスタンクを導入して温度管理を徹底し、より軽やかでエレガントな味わいをもたらした。その他熟成時の新樽比率を高めるなど、彼の時代に現在のスタイルが確立されている。彼はランシュ・バージュの改革にとどまらずボルドー全体の地位向上に奔走し、2001年にはフランス最高の勲章、レジオン・ドヌールをシラク大統領より授与されている。
現在は4代目のジャン・シャルル・カーズが2006年より当主を引き継いでいる。彼も畑の中にブドウの熟度を検知するセンサーを設置し完熟を促したり、100の区画を140に分割してブドウの均一な成熟を可能にしたりするなど、様々な改革と設備投資を施した。こうした努力の結果、現在でも2016年ヴィンテージにおいてワインアドヴォケイト誌で97+の評価を得るなど、素晴らしいテロワールに決して安住せず、世代を超えて改革を重ねることで常に進化を続け、1級に次ぐ品質を維持している。
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シャトー・ランシュ・バージュ ポイヤック 1999年
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