モンターニュ・ド・ランスの丘陵地、エキュイユ村の中でも特に粘土質と石灰質が入り混じる区画「シャイヨ」。ラクルト・ゴドビヨンの三代目ニコラ・ラクルトは、この小さな畑に宿る個性を一滴も逃すまいと、区画ごとに別々の醸造を行うパーセレール・シリーズを誕生させました。自然酵母発酵、ビオロジック栽培、そして300Lのバリックで9ヶ月熟成。その後70ヶ月もの瓶熟を経てリリースされるこの2017年版は、まさに土地の表情をそのまま映し出した一本です。
ピノ・ノワール100%、ドサージュ1.5g/Lという極辛口仕立て。グラスから立ち上がるのは赤リンゴや焼き洋梨、アーモンドの香りにブリオッシュの香ばしさ。ゆっくりと開いていくうちに、微かなスモーキーさとドライフラワーの気配が顔をのぞかせます。口に含むと、果実のふくらみと酸が緊密に絡み合い、余韻には塩味とほろ苦さが静かに残る。
「これぞピノ・ノワールの静謐さだ」と、思わず息を呑むことでしょう。
サーブは10〜12℃ほど。少し温度を上げながら、鴨のロティやコンテ24ヶ月とともに味わえば、このワインの陰影がいっそう際立ちます。
単一区画のテロワールをここまで明確に描き出したRMは稀有。ラクルト・ゴドビヨンの哲学と精緻な仕事が凝縮された、孤高のブラン・ド・ノワールです。
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